RedWing875 犬刻印

ずっと探していた一足を入手しました。


1997年製 REDWING875

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いわゆる犬刻印モデルです。


ちょいと予算オーバーでしたが、今後状態の良いものを入手するのがどんどん難しくなると考え、購入に踏み切りました。


レッドウィングは2005年に現レッドウイングジャパンに正規取り扱いが移りますが、その新体制での名作と言えばもちろんBeckmanですね

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画像は、先芯無しのフラットボックスというモデル。全然履いてなくて爪先ちっともフラットになってませんが(汗)

次作のエクスカリバーってのはどんなレザーなんでしょう。先にモックででましたが、画像で見る限りはオイル入れすぎたオロレガシーに似てるような?


レッドウィングジャパンはその他にも日本向けの良いモデルをリリースし続けていますが、やっぱりアイリッシュセッターと言えば、個人的にはミドリインターナショナル時代のものが、粗野感があり良くも悪くもワークブーツらしい輝きを放っているように感じます。

 

 

しかしながらこの犬刻印モデルは、不人気モデルで当時日本市場を席巻していたのは8875という日本市場専用の赤味の強いモデルだったのは有名な話。

 


1987年製890

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1994年製877

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同じ年代でもブレがあったようなので、7年の差によるものだけとは言えませんが、黄色味が強い890に対して、下の877では赤味がかなり強くなっています。本国では1996年に元(オリジナル)の色に戻そうという事になり生まれたのがオロイジナルという黄色味の強いレザーでした。


原点回帰のオロイジナルには、ブランディングがそれまでのネームから踝の刻印に変わるわけですが、この刻印が入ったメジャーな品番は私の知る限りだと8ホールの875、10ホールの877、ペコスの866の3型。本国や並行輸入では他にもあったのかも?

しかし本国でも不人気だったようで、96年に誕生し、97年で製造が終わり、ブランディングは再びネームに戻ることになります。オロイジナルのカラー自体はこの後も継続しているので、よほどこの刻印が不人気だったんでしょうか。当時私自身もレッドウィングと言えば赤いアイリッシュセッターだと思っていたくちなので、なんだか色味といい刻印といいティンバーランドのイエローブーツのパクリみたいだなぁと感じたのを記憶しています。


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当時そんな風に感じたオロイジナル、、、20年以上を経て、なんだか渋く感じてしまうから不思議なものです。


オロイジナルの展開は2015、16年頃まで続きます(本国では今も継続しているらしい?)が、革質に関しては犬刻印から2000年初頭のものが特に油分を多く含み、着用すると油分が移動するので見た目はプルアップレザーに近い感じでそこがとても気に入っています。レザーの質感も肉厚で、ちょっと箇所によってはシボが強く出ているときも。ただシボに関しては90年代後半の茶芯なんかも強めにでることがあるので、色目と言うよりこの頃の原皮の鞣し方に起因しているのかも知れませんね。

 

画像は2001年発売、クラプトンコラボの1945。f:id:REDMIKE866:20211221083933j:image

まだまだ肉厚感は有りますが、油分は控えめになり色味も少し深みが無くなっているような。。。

 

2010年製の875オロイジナル羽刻印。f:id:REDMIKE866:20211221084100j:image

正確にはアイリッシュセッターではなく、クラシックモックと呼ばれるモデル。この頃になると革質はかなりドライになり、色目も黄色味が大人しく、くすんだ感じになってしまいます。フルグレインレザーと言いつつ銀面のような表面の塗膜?が強いため扱いも楽だし嫌いじゃないんですが、私的にはやっぱりちょっと魅力に欠けるかな。銀面?を活かして顔料系のクリームでトゥをピカピカにしたりして楽しんでいます。

 

クラプトンモデルとクラシックモックの間、2005〜2006年頃のオロイジナルはどんな感じだったんでしょう? 気になります。

 

 

さて気難しいオロイジナルのメンテナンスには色々なサイトを参考にして下のアイテムを使っています。

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まずは馬毛ブラシで大まかにホコリを落とした後、ステインリ厶ーバーで古いオイルや汚れを拭き取ります。油分の補給は基本的に乳化系のクリーム、私はブートブラックのゴールドラインのニュートラルを使っています。だいぶ乾燥していた時はレクソルで油分を補い、仕上げはドイツ製ナイロンブラシでブラッシング。


オロイジナルに限らず、基本的にレッドウィングに粘度の高いミンクオイル系のものを使うのはやめました。よほど本気のアウトドアで汚れより防水性優先というなら良いのかも知れませんが、街履きでキレイにエイジングさせるなら汚れを寄せたり、カビの原因になりやすいミンクオイル系は不要かもしれませんね。私はワークブーツにも保管時はシューツリーを使用しますし、こまめにメンテナンスしてそれでも蓄積していく使用感=エイジングと考えるスタンスです。


ちなみにレッドウィングの直営店でもブーツの購入時右のミンクオイル系の物を勧めれます。私も犬刻印の866の手入れ方法を尋ねたら、オールナチュラルレザーコンディショナーを勧められ、油分が飛ぶのに2年近く掛かりました(汗)

 

どうしても純正に拘るなら左の乳化系のクリームがよろしいかと。
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何だかんだ勧められるがままに買ってる私です(笑)

 

 

次の狙いはもちろん犬刻印の877。

 

良いものに巡り会えます様に♪