Wrangler 124MJ

お久しぶりです(笑)

 

早速ですがラングラーのGジャンと言えばこの人?

 

f:id:REDMIKE866:20230322183941j:image

いやこっち?

f:id:REDMIKE866:20230324095624j:image

どちらも好きなアーティストだけど、111MJは同時代のリーバイスほどではないにしても手が出せる範疇を超えてる。

リアムを真似して、パーカとレイヤー&第一ボタン締めで超久しぶりに124MJを着てみました。

f:id:REDMIKE866:20230324100151j:image

パンツは写してないけど、90年代のラングラーのランチャーパンツを合わせてます。

この124MJは記憶が定かじゃないけど、たぶん原宿のCHICAGOで5000円くらいだったような?

舟形ネームね太縄ロゴだから70年代後半のものでしょう。もちろん生地はブロークンデニムで全体にアタリ感はなくラングラーらしいのっぺりした色落ち加減。

リアムが着てるのは襟の形からして70年代後半のものだろうけど、身幅のバランスからして、もしかしたら136MJなのかも?今っぽく着ようとしたらそのほうが良いかも知れないですね。

 

136MJが気になってオークション見ていたら沼ってしまい、結局年代違いの124MJを2つも買ってしまった。。。

 

その① 初期黒タグ

f:id:REDMIKE866:20230324102507j:image
70年代初期のもの。デザインや仕様はほぼ同じだが、生地は左綾のセルビッジ。f:id:REDMIKE866:20230324103005j:image

この頃にはブロークンデニムが開発されていたはずですか、実際製品の生産ラインが切り替わるのはもう少しあとなのか?f:id:REDMIKE866:20230324103143j:image

アームホールはインターロック一発(コバステッチなし)の潔さ!124MJと言えばの仕様ですが、実は初期は違ったことを知りました。

ちなみにアームホールは、曲線的なほうが立体的に作れます。ただ曲線的になるほど巻き縫いは難易度を増し、パンク(巻の縫い代が破裂すること)の原因になったりもしてしまいます。機能性と縫製の効率を両立させるための仕様かとおもいますが、コバステッチが無いのはなかなかの思い切り。

 

下は60年代後半の557。


f:id:REDMIKE866:20240107202224j:image
f:id:REDMIKE866:20240107202231j:image

リーバイスもこの年代から工場によってはアームホールの縫製がインターロックだったようですが、ダブルステッチが入り、一見は巻いているかのような見え方。インターロックの方が曲線には対応しやすいものの、コバステッチの工程が一つ増えるので、巻ける工場はこれまで通り巻いていたんでしょう。

 

その② 後期ブルーベルタグf:id:REDMIKE866:20230324105854j:image

これは掘り出し物でした。

サイズが小さめなせいかかなりのお買い得品。面白いのはアームホールが巻きで腰のアジャスターが無いところ。


f:id:REDMIKE866:20240107202644j:image
f:id:REDMIKE866:20240107202632j:image

 

ヨークのピスタブも無く、124MJが一気に完成形になったのではなく、111MJから徐々に変化したのが分かる一着です。


f:id:REDMIKE866:20240107202743j:image

 

なんだかんだサイズ感も違うので3着それぞれ楽しんでますが、、、やはり70年代になって襟がウェスタンシャツのように変化した124MJが好きかなぁ。

新・黒い三連星

今回の3連星はこちら。

ポストマン101、9196、9197の3足です。


f:id:REDMIKE866:20221016090014j:image

ポストマンの歴史は詳しいブログ記事が沢山あるので割愛しますね。

 

本当は復刻ではないもので揃えたいところですが、一度廃盤になる90年代以前のものはこの中で一つだけ。モデルと素材感で分かる人にはすぐピンと来ちゃうかな?(笑)

 

各アイテムの詳細は下記。

 

101は2011年製。

f:id:REDMIKE866:20221015164956j:image

90年代後半からしばらく離れていたレッドウィングを再び履き出すキッカケになった一足です。服自体がアメカジではなくなっていたので、アイリッシュセッターより取っ付きやすかったのが101を購入した理由でした。そこからレッドウィング熱が再び加速し、今や服装もアメカジ主体に戻っちゃいましたが(笑)

 

9169は1980年代製。

f:id:REDMIKE866:20221015165737j:image

プリント羽タグモデル。今一番活躍してくれている一足です。一度廃盤になる前のポストマンのレザーの質感は本当に素晴らしく、3足を寄りで見比べるとその違いは明らかです。

 

 

9197は2015年製。

f:id:REDMIKE866:20221015165116j:image

ポリスマンと言われてることもある9ホールの編み上げタイプですが、そもそも中古市場で90年代以前のものを見たことがないので、ベックマンのように過去カタログから復刻したモデルなんですかね?

他のモデルと同じラストを使用していると思うのですが、どこかAldenのインディブーツを思わせるスマートなフォルム。短靴の101に比べてウェルトの張り出しが少ないのも好印象。

 


f:id:REDMIKE866:20221015165924j:image

番外編のチョコ。ちょっと黒っぽく写ってますが(汗) ミリタリーのチノとの相性が抜群!

 

型押しレザーのポストマンも気になりますが、収納の問題があるので、ポストマンシリーズはこの辺で打ち止めです。

チャッカーや短靴タイプはブーツがシーズンオフでも履けるし、雨天にも強い。普段からレザーシューズが中心の自分に取ってポストマンはスニーカーのような存在です。

5月になったらブーツは一旦お休みして、ポストマンとローファーを楽しみたいと思います。

服を選ぶ基準と原産国

 ある縫製工場のオーナーと工場の存続について話すため、今やまびこ号に乗っている。話す内容は駅中のCAFÉでの会話には到底ふさわしくない案件だが、敢えて工場内でも、酒の席でもない場を選んだ。このブログで自分の仕事について深く触れたことは無いが、15年間ジーンズメーカーで企画の仕事をしたのち独立し、今は工場を背景としたOEM会社を任されている。(縫製工場の運営管理までしているのでOEMという言い方が正しいかは分からないが便宜上そうさせて頂く)

今国内のデニム縫製工場は、大きな転機を迎えている。コロナ前慢性的な人手不足、生産拠点の海外流出などで縫製業はジリ貧だった。しかし2020年の春以降、コロナによる国内回帰、2022年からは先にコロナ明けした海外からの受注増が重なり、受注自体は増える傾向にある。しかしこれを手放しで喜べないのは、コロナ禍で人手不足の問題が加速し、仕事があるにも関わらず日々の運営がままならない工場が増えている現実に要因がある。

これまで工場をもつ事はリスクの方が大きいと一般的に考えてこられたが、先10年は生産拠点を持つことは大きな武器に転じ、ブランドは腕のいい工場のキャパを抑えるのに躍起になる時代に突入する。と私は考えている。

1時間後、この自分の希望(個人的には確信)と夢を彼に伝えるのが今日のミッション。日々の運営に苦しんでいる人間に言うべきことなのか一抹の不安はあるが、リーダーが夢や希望をもたない会社に将来性があるはずもない。

 

さて、タイトルの件。

イントロが長くなったが、そんな諸々を抱えながら生きている自分が選ぶ服(ブランド、SHOP)の基準。

若いときはもちろん何となくではあったが、今は明解に『 作り手の思いが宿っている(と感じられる)、 そしてそれに共感できる服』である。さらにもう一つ大切なのが、49という年齢、社会的な立場に相応しい服装であるかという視点。言い換えると会社の顔である自分に相手(特に顧客)が持つイメージに沿った服装であること、となる。若いころはジーンズメーカーに勤めながらジーンズを履かなかった。当時タブーだったサンダル(グルカ)を履いて行ってこっ酷く怒られたりもした(笑) しかし今はサンダルを履いて会社にはいかないし、毎日のようにジーンズである。自分が何者であるかを語る名刺のようなものとして服を選んでいる。

 

最後に原産国の件。

私は今出来るだけ日本製の物を買うようにしている。日本製=良品と盲目には考えていないし、自分を取り巻く環境によるところももちろん大きい。少なくはなったが私の同年代で同じようなキャリアを持つ人間が海外を生産拠点としているケースは多い。まったく否定する気はないのだが、飲み仲間には必ず絡む。

『 自分の子供が現場の作り手になりたいと言い出したらどうするの? 』

『 日本で考えたものを海外で安く高品質で作るのはもうユニクロに任せておけば良いのでは?』

『日本で作ったものを、海外に売りに行くことを考えるべき』

というわけで私は出来るだけ日本製、 もしくは同じような物価感覚の国で作られた物を優先している。

ユウスケさんのブログの内容が大変興味深く相乗りさせて頂いてしまった。

 

支離滅裂な文章になってしまったが、 そろそろ着くのでひとまず筆をおく。(後で少し加筆修正するかと)
 

Lee 101-J

この春入手した101-Jです。

ほぼダメージの無い、糊の匂いが残るミントコンディションの一着をかなりリーズナブルなプライスで落札することができました。


通称、Lee。

正式名称はH.D.Lee Company、1889年設立。

デニム分野への進出はリーバイスより遅く、ワークウェアの自社生産に乗り出したのは1911年ころとの事。1920年代に生まれた101、101Zは有名ですが、1930年代にかけて続けてロンチされた3スタイルのジャケット、なかでも1931年にロンチされた101-Jは不朽の名作と言って良いアイテムだと思います。

 

入手した個体は、赤タグと呼ばれるもので、品番とサイズ表記の文字がLee同じ金色のタイプ。

Leeの文字が一筆書きになっているので、60年代に入って三角タグに移行する僅かな期間に製造された50年代後半の個体だと分かります。

かなり危うい感じで縫い付けられているポケットフラップのピスネームには、もちろん『R』も『MR』もなし。

 

この個体を購入した大きな理由は、背面に施されたこのインパクトのある刺繍です。

引きで見るとフロッキープリントかと思うほど非常に密に施されたチェーン刺繍。手間を厭わないこの仕上げは50年代のリアルビンテージならではで、まさに一目惚れでした。

本格的なオーケストラにデニムジャケットはさすがに無いと思うので、きっとウェスタンなイベントなどを中心に活動したオーケストラグループだったのかなぁ、など想像を膨らませています。

フロントにはNickとあります。コンディションの良さ、特に偏ったダメージもない事から、このオーケストラのコンサートマスター用の一着だったのかも知れません。

以前ストームライダーをとりあげた際も触れましたが、101-Jについて特筆すべきはデビューした1931年から基本デザインがほとんど変わっていないこと。同時期、ライバルであるリーバイスの506XXは、シンチバックに貼りポケ一つの仕様。50年代の507XXでようやく貼りポケ二つ、ウェストの調整がシンチバックからアジャスターに変更になります。さらにフロントポケットが切り込み仕様になるのは557XXがデビューする60年代まで待つことになるのですから、101-Jと同じような仕様に落ち着くまで30年掛かったということになります。

80年代から90年代にかけてのビンテージブームの頃、もちろんLeeの存在は知っていましたが、当時はなかなか選択肢に入らないブランドでした。自分の中でリーバイス至上主義みたいなものがあったのも事実ですし、自分だけでなく当時の市場のムード自体がそうだったように記憶しています。またその独特なデザインが醸し出すムードに野暮ったさを感じずにはいられませんでした。しかし今、この時代のLeeの先進性を知れば知るほど、自分の中でこのブランドが熱くなっています。大人になって蕎麦の美味さに目覚める感じですかね(笑)

ほんの数年前まで、Leeのビンテージは同年代のLEVI'Sに比べると、1/3以下、、、うまく探せば1/10くらいで入手できる感覚でした。今は70年代以前の古着の相場アップと、Lee自体も徐々に注目されだしたのか、さすがにそこまでの価格差では見つけられなくなって来ています。このジャケットを入手したのは春先で、同時代の557〷と同じようなコンディションで考えるとおよそ1/5くらいの価格でしょうか。定期的にオークションサイトをチェックしていますが、9カ月ほどたった今、Leeも加速的に相場が上がっていますので、極近い将来、安易に買えないアイテムになってしまいそうですね。。。

 

101-Jを購入した勢いで、100-Jもコレクションに加えたのですが、こちらはまたの機会にご紹介したいと思います。

 

F.LLI.GIACOMETTI

4ヶ月ぶりの投稿になってしまいました(汗)

今回は秋冬に向けて加わった、2つの白い箱を紹介します。

f:id:REDMIKE866:20220722214450j:image

丁寧な作り込みや、その技術力とは対象的な無機質なこのボックス。初めは驚きましたが、今はその潔さが気持ちいい(笑)

 

一足目は昨年購入したジョッパーブーツの素材違い。

F.LLI Giacometti FG337 VELVINA T. MOROf:id:REDMIKE866:20220721143609j:image

素材名のVELVINAを色々調べましたが、ヒットなし。どうやらベルベットという単語に女性名詞化する【-ina】を付 けた造語のようです。

もしかすると1足目のジョッパーブーツに使われているデュプイ社の高級カーフ【CHATEAUBRIAND】と同様にタンナーが付けた素材名の可能性もありますね。まさにベルベットのような手触りのスエードです。

イタリアのタンナーの素材との情報があったので、さらに調べるとイタリア国内にOPERA社というスエード素材に特化したタンナーがありました 。もしかしたらここのレザーなんでしょうか?想像が膨らみます(笑)

シャトーブリアンの黒を購入した際は、サイズ38と39で悩みましたが、素材が柔らかいこともあってこちらは38がジャスト。まさに足に吸い付くようなフィッティング。個人差もあるかも知れませんが、このブランドの靴はほとんど『慣らし』が要らないのもポイントです。そしてこのブーツの最大の特徴と言ってもいい美しいクリッピングラインは、光沢の
あるカーフほど目立たないとは言え、本当に見とれてしまう造詣です。シャトーブリアンの黒のバックルはニッケルカラーでしたが、こちらは上品なブラスカラー

f:id:REDMIKE866:20220721143701j:image

この辺のセンスも申し分なし。

私はローファーからでしたが、もし初めてのジャコメッティをお考えなら、間違いなくこのジョッパーブーツがお勧めです。

 

2足目はジャコメッティを一躍有名にした『マルモラーダ』

Marmolada FG105 NERO-FUCSIA

f:id:REDMIKE866:20220721143742j:image

使用頻度の少ない中古をかなり手頃な価格で入手しました 。2005年にスタートしたこのラインは北イタリア最高峰の山の名を冠しています。

f:id:REDMIKE866:20220722214529j:image
ドレスシューズのような細身のシルエット、薄いコバにノルベジェーゼ製法の組み合わせ、さらにマウンテンブーツには想像できないジャコメッティがCOLORATO(コロラート)と呼んでいるパ ティーヌ仕上げの組み合わせが、その名にふさわしい唯一無二の存在感を生み出していると思います 。f:id:REDMIKE866:20220722214845j:image

アウトソール、インソールの状態から確かにあまり履いて無さそうでしたが、かなり放置されていたようで、革はすっかり乾燥し、その独特な光沢感は失われていました 。踵にはビブラムソールのスリ跡もあり、ある意味マウンテンブーツらしい扱われ方をしていたのかも知れません(笑)

デリケートクリームでしっかり潤してから乳化性クリームでの手入れ、入念なブラッシングと2日に分けてフルメンテナンスを行いました。着用には問題ないレベルまで改善しましたが、その魅力を最大に引き出すために、さらにプロの手でハイシャイン仕上げをしてもらうか検討中です。

 

普段アメカジスタイルが中心の自分ですが、全て同じテイストや背景でまとめてしまうと、ともするとコスプレ的にもなってしまいます。(それも嫌いじゃないんですが!)

オーバーオールにエンジニアブーツを合わせたい時、101-Jにウェスタン(やローパー)ブーツを合わせたい時、足元をジャコメッティのジョッパーブーツに置き換えるだけで一気に現代的なファッションになると思います。

ジョッパーブーツ自体、もともと乗馬用にルーツがあるものですから、アメカジに相性が良いのも納得ですが、コインローファーや今回加わったマルモラーダも間違いなくアメカジに相性の良いアイテムです。

 

30度オーバーの日が続き、なかなかブーツの出番は来なそうですが、今から秋が楽しみで仕方ないです。

しかしこの調子だと、白い箱はこれからまだ増えて行きそう。 。。

 

Lewis Leathers オーダー編

3月某日、予てから考えていたルイスレザーのオーダーに原宿の東京店に行って参りました。


f:id:REDMIKE866:20220328090303j:image

画像撮り忘れて公式から拝借m(_ _)m

 

ずっと憧れていたブランド。

しかしその存在感は、着るもの(本人もコーディネートも)を選びそうで、ずっと手が出せずにいました。

また取り扱いのある販売店も、入荷前に予約で埋まっていたり、入荷しても即サイズ切れしてしまったりで、試着もままならなかったのも購入に至らなかった大きな理由でした。

最近タックインコーディネートをクリアしたことで、着丈の短いファーストやセカンドタイプのGジャンにもすっかり苦手意識がなくなりまして。

f:id:REDMIKE866:20220328092710j:image

となるとルイスレザーへの欲求が再び高まり、フィッティングとオーダーが確実に出来る本店へ行く決心をしました。ここは仕事中もたまに通り掛かりますが、良い意味で?敷居が高いというか、とてもフラっと入れる感じではないですね(笑)

HPでオーダー方法を調べると、コロナの影響か、人気が高まっているのか(多分両方?)、現在オーダーした場合の納期は6ヶ月(+α)だそう。一応11月の自分の誕生日用を言い訳にしたので、まさに今頼むのがギリギリのタイミング。

と言うわけで、ちょうど原宿での仕事が入ったので戦闘服(ダブルデニム)にエンジニアで気合を入れて出陣。

商談先で、『どうしたの?今日は何かハードだね?』

なんてイジりもサラッと躱し、いざトンちゃん通りへ。ん?ここ今もトンちゃん通りで伝わります?原宿通りって言ったほうが良いのかな。

 

スタッフさんの愛車か展示品か、ピカピカのナナハンフォアの横を通り一歩踏み入ると、レザージャケットが所狭しと展示される店内は正に壮観。自ずと気分が高揚しまくります。常連さん?と歓談中のスタッフさんは軽く声を掛けてくれるにとどまり、取り敢えず私は泳がされる感じ(笑)

まぁそれなりの単価ですから、声掛けのタイミングも少し様子見るんでしょうね。程よくコンパクトな店内を一巡するのにはさほど時間を要せず、どうやらオーダー用の見本品らしいコーナーを探し当てました。

お目当てのモデルを見ていると、ここでようやく『試着されますか?』

と着用のお許しが。いや、スタッフさんにそんなつもりはないのでしょうが、勝手にそんなモード。

一応定番の2型を両方試着しましたが、やはり元々決めていたものをベースにすることを伝えると、ここからスタッフさんとの高速キャッチボール開始。事前にHPであらかた内容を決めていたので、素材、ブランドマーク、裏地、テープカラー、内ポケット、、、と矢継ぎ早に来る質問にテンポよく答えていきます。さながら治郎ラーメンのオーダーのような流れ作業で、伝えきった時には何やら達成感のようなものが。この頃にはスタッフさんとの一体感が生まれ(これも多分思い込み)、私が彼のジャケットの事を聞くと彼も私のデニムの事を聞いてくれて大分リラックス出来ました。そのまま採寸に入り、袖丈、着丈を調整し、儀式は支払いというクライマックスへ。

入店から、支払いを済ませて店を出るまでおよそ40分ほどの工程でした。
f:id:REDMIKE866:20220331090737j:image

オーダーの内容は届いたときに改めてネタにさせて頂きたいと思います。

 

ネットでルイスレザーの着こなしを見ていると、芸能人にも愛好者増えてるみたいですね。ミュージャンはまぁ分かるとして、小峠さん、くっきー、エガちゃん、、、芸人さんが意外に多く、どちらかというとパンクスタイルの方が多勢な印象。

ライダースの着こなしと言えばもう少し遡れば、バイカーズやロッカーズがあるけど、個人的にはアメリカのワーカーズスタイルとのミックスが自分の手持ちのワードローブと合わせやすいかなぁ。

イメージとしてはこんな感じ↓↓↓

f:id:REDMIKE866:20220331091035j:image

まだまだ納期まで時間があるので、色々調べたり妄想したりして楽しみたいと思います🧐

 

Redwing2972 Copper Rough & Tough

苦手克服第三弾!エンジニアとオーバーオールの巻。

これは個人的に一番ハードル高かったやつです(笑)

 

30数年前、私が渋カジ少年だった頃、ある先輩のトレードマークがミッキーTとエンジニアにオーバーオールで、、、

ゴツい体躯に長髪、癖のあるアイテムを格好良く着こなす彼は、少年AKIOの憧れでした。

 

もともと幼く見られがちでしたから、当時の自分がそんな格好したら小学生が父さんの作業ブーツ借りてお手伝い、、、みたいな絵面になってしまいますからね。若気がどんなに至っても、真似する事はありませんでした。あ、正確に言うとエンジニアだけは一瞬持っていたのですが直ぐに手放しました。

 

さて、エンジニアの購入に関してはかなり悩み続けました。最初の候補はやはり90年代の2268か968の茶芯。

その後MAKERSやATTRACTIONSも検討しながらグルグル5周くらいしたところで、やっぱりレッドウイングだよなー、となったのですが、一つ気になるのは自分の靴の履き方。基本的に手入れが好きで、エイジング=手入れしても取り切れないキズや汚れ、というスタンス。

エンジニアは履きっぱなしで傷だらけなくらいが格好良いのは分かってますが、性格上それは難しく、私の履き方でエイジングが進む頃には自分は何歳になっていることやら。。。

 

ということで、こちらが急浮上となりました。

f:id:REDMIKE866:20220305210423j:image

2972 カッパーラフアンドタフ。既に廃盤のアイテムです。

モヒカン小川さんが何かの雑誌?で私物を紹介していたのを思い出し、オークションを調べてみると、人気ないのか意外に安い。2万ほどで新古品レベルの状態の良いものを入手できました。

 

ラフアンドタフは革の銀面を毛羽立たせ、表面をヌバックの様にした上でオイルを入れた、プルアップレザーの仲間。新品の段階でエイジングしたような独特の質感を持つレザーで、犬刻印頃のオロイジナルと比べてもさらにオイルの移動が激しく、履き皺にそって深く陰影が出来てきます。ラフに履くのが苦手な自分にはもってこいでした(笑)

しかし、現物が届いてどうにも気になったのが革の質感にアンバランスなヒールのプラスチック。f:id:REDMIKE866:20220308081013j:image

で、さっそくカスタムすることにしました。

お願いしたのはもちろんこちら。


f:id:REDMIKE866:20220307190850j:image

色々とイメージをお伝えし、身勝手なワガママをお願いした結果、思い切ってトゥのスチールも抜くことに。

 

数日後リファーレさんの前を通り掛かったら、ちょうど作業中で、スチール抜き直後の状態を見ることができました!

f:id:REDMIKE866:20220307211154j:image

f:id:REDMIKE866:20220307215426j:image

 

ここからヒールを積んで整形し、
f:id:REDMIKE866:20220305211144j:image
f:id:REDMIKE866:20220305211207j:image

こんな感じに。

 

スチール抜きは、軟弱と言われるかも知れませんが、、、このスチール、片方で約70gちょいあります。

体の末端であり重心から一番遠い爪先が軽くなるせいか、数字以上に、ちょっとびっくりするほど軽快に、履きやすくなりました。また履くほどに爪先が沈むので、履きシワが深く刻まれ、968のような立体感のあるエイジングが期待できるかも?f:id:REDMIKE866:20220307213624j:image

ゴム製のミッドソール、プラスチック製のリフトはレザーに変え、革の質感を感じられる薄いブラウンに染めてもらいました。だいぶクラシックな趣きになり大満足。実はバックルもブラスに変えたかったのですが、コロナの影響で資材の納期が読めないとの事で今回は諦めました。オフシーズンになったらまたお願いしようと思います。

 

 

 

さて前置きが長くなりましたが、参ります。

 

 

 

えい!


f:id:REDMIKE866:20220307185250j:image

って、取ってつけた感満載。

全然着こなせてないですね(汗)

 

ちなみに寒かったので、上にM-65を着て来ました。f:id:REDMIKE866:20220307185239j:image

こうなれば少しマシかな?(笑)

 

合わせたオーバーオールはこちら。

f:id:REDMIKE866:20220307210118j:image

Leeの91-SB、1940年代の復刻アイテムです。横浜の老舗ジャンキークラシックスにて購入。(画像拝借しました)

f:id:REDMIKE866:20220307210506j:image
f:id:REDMIKE866:20220307210527j:image

ディティールも抜かりがなく、日本製、この完成度で¥27500(税込み)はかなりお買い得だと思います。縫っていたのは、よく知った工場だったのですが、昨年閉鎖されてしまいました。

現在日本国内で販売されるLeeの製品はエドウイン社がライセンス生産していますが、伊藤忠傘下のエドウインのビジネスは絶賛大不調。ここだけの話、日本製の完成度の高いビンテージラインが何時まで継続するか先行きは怪しく、もし気になるものがあれば今のうちに入手されるのが宜しいかと思います。

 

チラリと見えるパーカーはこちら。

f:id:REDMIKE866:20220307212919j:image

1960年代のリバースウィーブをモチーフにしたWAREHOUSEのビンテージモデル。当時に忠実に綿100の度詰めなので、かなり重量感があります。着込んで行ったら良い雰囲気になりそうです。

 

ちっとも苦手克服出来ていなくてガッカリしていたのですが、、、

先日思い切ってこのコーディネートで出張した先で、女性スタッフに褒められてちょっと気持ちを持ち直しています。あれがなかったらこの記事はお蔵入りでした(笑)

次は更にハードルを上げて違うコーディネートに挑戦してみようと思います。

 

 

あ、ちなみに前回記事にしたビットローファーはこんな感じで本格的な春を待たずにフライング気味に活躍中です。


f:id:REDMIKE866:20220308082356j:image

 

 

第四弾につづく‥‥?