Redwing2972 Copper Rough & Tough

苦手克服第三弾!エンジニアとオーバーオールの巻。

これは個人的に一番ハードル高かったやつです(笑)

 

30数年前、私が渋カジ少年だった頃、ある先輩のトレードマークがミッキーTとエンジニアにオーバーオールで、、、

ゴツい体躯に長髪、癖のあるアイテムを格好良く着こなす彼は、少年AKIOの憧れでした。

 

もともと幼く見られがちでしたから、当時の自分がそんな格好したら小学生が父さんの作業ブーツ借りてお手伝い、、、みたいな絵面になってしまいますからね。若気がどんなに至っても、真似する事はありませんでした。あ、正確に言うとエンジニアだけは一瞬持っていたのですが直ぐに手放しました。

 

さて、エンジニアの購入に関してはかなり悩み続けました。最初の候補はやはり90年代の2268か968の茶芯。

その後MAKERSやATTRACTIONSも検討しながらグルグル5周くらいしたところで、やっぱりレッドウイングだよなー、となったのですが、一つ気になるのは自分の靴の履き方。基本的に手入れが好きで、エイジング=手入れしても取り切れないキズや汚れ、というスタンス。

エンジニアは履きっぱなしで傷だらけなくらいが格好良いのは分かってますが、性格上それは難しく、私の履き方でエイジングが進む頃には自分は何歳になっていることやら。。。

 

ということで、こちらが急浮上となりました。

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2972 カッパーラフアンドタフ。既に廃盤のアイテムです。

モヒカン小川さんが何かの雑誌?で私物を紹介していたのを思い出し、オークションを調べてみると、人気ないのか意外に安い。2万ほどで新古品レベルの状態の良いものを入手できました。

 

ラフアンドタフは革の銀面を毛羽立たせ、表面をヌバックの様にした上でオイルを入れた、プルアップレザーの仲間。新品の段階でエイジングしたような独特の質感を持つレザーで、犬刻印頃のオロイジナルと比べてもさらにオイルの移動が激しく、履き皺にそって深く陰影が出来てきます。ラフに履くのが苦手な自分にはもってこいでした(笑)

しかし、現物が届いてどうにも気になったのが革の質感にアンバランスなヒールのプラスチック。f:id:REDMIKE866:20220308081013j:image

で、さっそくカスタムすることにしました。

お願いしたのはもちろんこちら。


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色々とイメージをお伝えし、身勝手なワガママをお願いした結果、思い切ってトゥのスチールも抜くことに。

 

数日後リファーレさんの前を通り掛かったら、ちょうど作業中で、スチール抜き直後の状態を見ることができました!

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ここからヒールを積んで整形し、
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こんな感じに。

 

スチール抜きは、軟弱と言われるかも知れませんが、、、このスチール、片方で約70gちょいあります。

体の末端であり重心から一番遠い爪先が軽くなるせいか、数字以上に、ちょっとびっくりするほど軽快に、履きやすくなりました。また履くほどに爪先が沈むので、履きシワが深く刻まれ、968のような立体感のあるエイジングが期待できるかも?f:id:REDMIKE866:20220307213624j:image

ゴム製のミッドソール、プラスチック製のリフトはレザーに変え、革の質感を感じられる薄いブラウンに染めてもらいました。だいぶクラシックな趣きになり大満足。実はバックルもブラスに変えたかったのですが、コロナの影響で資材の納期が読めないとの事で今回は諦めました。オフシーズンになったらまたお願いしようと思います。

 

 

 

さて前置きが長くなりましたが、参ります。

 

 

 

えい!


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って、取ってつけた感満載。

全然着こなせてないですね(汗)

 

ちなみに寒かったので、上にM-65を着て来ました。f:id:REDMIKE866:20220307185239j:image

こうなれば少しマシかな?(笑)

 

合わせたオーバーオールはこちら。

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Leeの91-SB、1940年代の復刻アイテムです。横浜の老舗ジャンキークラシックスにて購入。(画像拝借しました)

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ディティールも抜かりがなく、日本製、この完成度で¥27500(税込み)はかなりお買い得だと思います。縫っていたのは、よく知った工場だったのですが、昨年閉鎖されてしまいました。

現在日本国内で販売されるLeeの製品はエドウイン社がライセンス生産していますが、伊藤忠傘下のエドウインのビジネスは絶賛大不調。ここだけの話、日本製の完成度の高いビンテージラインが何時まで継続するか先行きは怪しく、もし気になるものがあれば今のうちに入手されるのが宜しいかと思います。

 

チラリと見えるパーカーはこちら。

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1960年代のリバースウィーブをモチーフにしたWAREHOUSEのビンテージモデル。当時に忠実に綿100の度詰めなので、かなり重量感があります。着込んで行ったら良い雰囲気になりそうです。

 

ちっとも苦手克服出来ていなくてガッカリしていたのですが、、、

先日思い切ってこのコーディネートで出張した先で、女性スタッフに褒められてちょっと気持ちを持ち直しています。あれがなかったらこの記事はお蔵入りでした(笑)

次は更にハードルを上げて違うコーディネートに挑戦してみようと思います。

 

 

あ、ちなみに前回記事にしたビットローファーはこんな感じで本格的な春を待たずにフライング気味に活躍中です。


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第四弾につづく‥‥?