Enzo Bonafe Bitloafers

苦手克服第二弾、ビットローファーの巻。

 

ビットローファーと言えばロスジェネ世代にとっては憎きバブル世代の象徴!?

ベンツやソフトスーツと合わせて成金の代名詞のような先入観を持っていたアイテムですが、、、エンツォ・ボナフェのビットローファーが仲間に加わりました(笑)


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実はビットローファーに興味を持ったのは今上演中のこの映画を見たから。


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時はまさにバブルとその終末期。1980〜1990年代の一族の確執と崩壊を描いたこの作品、ちと長いですが中々良かったです。アダム・ドライバーアル・パチーノを始めとした名優陣はもちろん、レディ・ガガもいい味出してます。

 

で分かりやすく感化されGUCCIというブランドが気になってしまい、思いついたビットローファーを調べてみたら、、、

 

本家が1953という復刻シリーズを展開してるじゃないですか!


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クラシックなスタイルで悪くない 😏ニヤニヤ

 

でも、、、いや待てよ、、、

この歳になって今更GUCCIに初めて入るのも些か抵抗が。という訳で、いつものリファーレさんへ(笑)


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エンツォ・ボナフェは1963年に創立されたイタリアのブランド。以前から代表作であるダブルモンクが気にはなっていましたが、それは次のお楽しみということで、まずはローファーから。実はこのブランドはGUCCIのビットローファーを作っていた事でも知られています。その頃の木型をベースにしたクラシックなスタイルが、リファーレだけでなく、ビームス伊勢丹などが挙って別注をかけるの理由の一つかと思います。

 

ビットローファーとはローファーのサドル部分に馬具のハミ(HORSEBIT)の形を模した金具を付けたデザインが特徴で、1953年にGUCCIが初めて採用し、今もなおブランドの顔になっているアイテム。メゾンブランドにはさっぱり縁のない私ですが、映画以前のGUCCIについて少し調べてみると、、、

 

1921年、イタリア、フィレンツェで皮革製品専門店としてスタートし、ビットローファーがデビューした1953年は創業者であるグッチオ・グッチが他界した年。その後三男のアルド、五男のルドフォが事業を引き継ぎ、それまでの皮革製品中心からアパレル事業へ大きく舵取りをしたブランドにとって大きな転機となる年でした。ブランド戦略に長けたアルドが進めた海外進出の中でもアメリカ、特にニューヨークでの成功は大きく、その牽引役と言っても過言で無いのがこのローファーだったそうです。

 

ローファーは1920年代、イギリスで室内履きとしてその原型が生まれ、1936年アメリカでG.H.BASSが名作ウィージャンズを発売。1950年頃にはアイビーリーガーのマストアイテムになっていきます。その大ブームの最中、ローファーにさらにイタリア的な解釈が加わったGUCCIのビットローファーが登場した訳で、、、ストーリーとしてもとても面白いアイテムですね。

 

エンツォ・ボナフェのローファーに戻ります。

 

スタイルは、GUCCIの1953に近いクラシックなデザインで仕立てられています。


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モカは被せ縫いの仕様で、ソールは本家がマッケイなのに対して、こちらはツボラーレ製法。マッケイとツボラーレの違いをスタッフさんに教えて頂いたんですが、、、良く分からなかった(笑)


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内部にステッチが見えるのがマッケイ、ツボラーレ共通の特徴。ウェルトのあるグッドイヤーに対して直接アウトソールを縫い付けるのでデザインの自由度が大きくなり、ソールを小さく薄く上品に仕立てられるためローファーに向いているとされています。


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本来ステッチはソールにも出ますが、エンツォ・ボナフェのローファーはヒドゥンチャネルのためステッチは隠れています。ハーフラバーを貼ったのでちょっと分かりにくいですね。。。

薄いソールは返りも良く、血の滲む(実際に出ます)慣らし運転が必要なオールデンなどに比べて、エンツォ・ボナフェのローファーは履き初めから快適とのこと。マンションの通路を軽く歩いてみましたが、確かにスリッパのような感覚?

 

革靴の卸したてはビタビタに履くのに慣れている私にはハーフサイズ下げたいくらいのフィッティングですが、こういうものらしいです。緩いような感じもするのに踵が浮くこともないし。

 

初めて展示会でミラノに行ったとき、イタリアの伊達男たちが、軽快にローファーを履く様は、まるでバンズのスリッポンでも履いているかのような印象でした。マッケイもイタリアが起源の製法ですし、イタリア人がローファーを履く感覚は、日本人がスリッポンのスニーカーをを履く位の感じなのかも知れませんね。

 

素材はLAMA LEATHER。


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鞣しの段階で薬品によって収縮させたカーフレーザーで、その独特のシボ感が特徴です。このシボの凹凸が柔軟性を生み出すのでツボラーレ製法と相まってこの履き心地を生み出しているそう。

 

色はCOLAとあります。

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まぁ確かに(笑)

ジャコメッティもですが、イタリア人はウィットに富んでますね。

 

初登板は2月立春を過ぎてからにするつもり。

合わせの鉄板はフェードした501だけど、ミリタリーパンツにも相性良さそうで、楽しみ♪

 

 

苦手克服第三段に続きます。。。

RedWing875 犬刻印

ずっと探していた一足を入手しました。


1997年製 REDWING875

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いわゆる犬刻印モデルです。


ちょいと予算オーバーでしたが、今後状態の良いものを入手するのがどんどん難しくなると考え、購入に踏み切りました。


レッドウィングは2005年に現レッドウイングジャパンに正規取り扱いが移りますが、その新体制での名作と言えばもちろんBeckmanですね

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画像は、先芯無しのフラットボックスというモデル。全然履いてなくて爪先ちっともフラットになってませんが(汗)

次作のエクスカリバーってのはどんなレザーなんでしょう。先にモックででましたが、画像で見る限りはオイル入れすぎたオロレガシーに似てるような?


レッドウィングジャパンはその他にも日本向けの良いモデルをリリースし続けていますが、やっぱりアイリッシュセッターと言えば、個人的にはミドリインターナショナル時代のものが、粗野感があり良くも悪くもワークブーツらしい輝きを放っているように感じます。

 

 

しかしながらこの犬刻印モデルは、不人気モデルで当時日本市場を席巻していたのは8875という日本市場専用の赤味の強いモデルだったのは有名な話。

 


1987年製890

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1994年製877

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同じ年代でもブレがあったようなので、7年の差によるものだけとは言えませんが、黄色味が強い890に対して、下の877では赤味がかなり強くなっています。本国では1996年に元(オリジナル)の色に戻そうという事になり生まれたのがオロイジナルという黄色味の強いレザーでした。


原点回帰のオロイジナルには、ブランディングがそれまでのネームから踝の刻印に変わるわけですが、この刻印が入ったメジャーな品番は私の知る限りだと8ホールの875、10ホールの877、ペコスの866の3型。本国や並行輸入では他にもあったのかも?

しかし本国でも不人気だったようで、96年に誕生し、97年で製造が終わり、ブランディングは再びネームに戻ることになります。オロイジナルのカラー自体はこの後も継続しているので、よほどこの刻印が不人気だったんでしょうか。当時私自身もレッドウィングと言えば赤いアイリッシュセッターだと思っていたくちなので、なんだか色味といい刻印といいティンバーランドのイエローブーツのパクリみたいだなぁと感じたのを記憶しています。


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当時そんな風に感じたオロイジナル、、、20年以上を経て、なんだか渋く感じてしまうから不思議なものです。


オロイジナルの展開は2015、16年頃まで続きます(本国では今も継続しているらしい?)が、革質に関しては犬刻印から2000年初頭のものが特に油分を多く含み、着用すると油分が移動するので見た目はプルアップレザーに近い感じでそこがとても気に入っています。レザーの質感も肉厚で、ちょっと箇所によってはシボが強く出ているときも。ただシボに関しては90年代後半の茶芯なんかも強めにでることがあるので、色目と言うよりこの頃の原皮の鞣し方に起因しているのかも知れませんね。

 

画像は2001年発売、クラプトンコラボの1945。f:id:REDMIKE866:20211221083933j:image

まだまだ肉厚感は有りますが、油分は控えめになり色味も少し深みが無くなっているような。。。

 

2010年製の875オロイジナル羽刻印。f:id:REDMIKE866:20211221084100j:image

正確にはアイリッシュセッターではなく、クラシックモックと呼ばれるモデル。この頃になると革質はかなりドライになり、色目も黄色味が大人しく、くすんだ感じになってしまいます。フルグレインレザーと言いつつ銀面のような表面の塗膜?が強いため扱いも楽だし嫌いじゃないんですが、私的にはやっぱりちょっと魅力に欠けるかな。銀面?を活かして顔料系のクリームでトゥをピカピカにしたりして楽しんでいます。

 

クラプトンモデルとクラシックモックの間、2005〜2006年頃のオロイジナルはどんな感じだったんでしょう? 気になります。

 

 

さて気難しいオロイジナルのメンテナンスには色々なサイトを参考にして下のアイテムを使っています。

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まずは馬毛ブラシで大まかにホコリを落とした後、ステインリ厶ーバーで古いオイルや汚れを拭き取ります。油分の補給は基本的に乳化系のクリーム、私はブートブラックのゴールドラインのニュートラルを使っています。だいぶ乾燥していた時はレクソルで油分を補い、仕上げはドイツ製ナイロンブラシでブラッシング。


オロイジナルに限らず、基本的にレッドウィングに粘度の高いミンクオイル系のものを使うのはやめました。よほど本気のアウトドアで汚れより防水性優先というなら良いのかも知れませんが、街履きでキレイにエイジングさせるなら汚れを寄せたり、カビの原因になりやすいミンクオイル系は不要かもしれませんね。私はワークブーツにも保管時はシューツリーを使用しますし、こまめにメンテナンスしてそれでも蓄積していく使用感=エイジングと考えるスタンスです。


ちなみにレッドウィングの直営店でもブーツの購入時右のミンクオイル系の物を勧めれます。私も犬刻印の866の手入れ方法を尋ねたら、オールナチュラルレザーコンディショナーを勧められ、油分が飛ぶのに2年近く掛かりました(汗)

 

どうしても純正に拘るなら左の乳化系のクリームがよろしいかと。
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何だかんだ勧められるがままに買ってる私です(笑)

 

 

次の狙いはもちろん犬刻印の877。

 

良いものに巡り会えます様に♪

タックイン

先日、ある仕事の場面でハイティーンの男の子二人とファッション談義をする機会があったのですが、、、

彼らは手頃なファストファッションブランドや古着をベースにしながら、メゾンブランドをポイントに上手く取り入れ、服に着られることなく自分らしいコーディネイトを本当に上手に楽しんでいました。彼らのファッションに対する純粋さに沢山のパワーを貰い、私も一念発起でずっとクリア出来ていなかった課題に挑戦することに。

 

もうお分かりかと思いますが、主題のタックイン。ずっとアパレル勤務なので否応なくタックインになるスーツを着る機会も限られる上に、カジュアルのタックインなんて73年生まれの私にとって、バブルやオタクの象徴のような着こなしです。。。ヘンケンオモイコミ💦 

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渋カジを経て、90年代はストリートスタイルだったので、昨今のオーバーサイズブームは比較的すんなり取り入れることが出きたのですが、、、長年染み付いた感覚はなかなか抜けずタックインだけはどうにもなりませんでした。

いや正確には何回かトライしてみようとしたのですが、アイテムは間違ってないはずなのに、何故か若者たちのような見え方にならず、断念すること幾許。

理由は明白。

取り立てて太っていた訳ではないにしても年相応に緩んだ腰回り。若者のようにウェストマークがくびれでキレイに決まらないのはそれが原因。

 

5月に始めたダイエットも順調に進みまして、今は20代のとき同様の28インチのジーンズが履けるようになりキープできています。当時は華奢に見えてあれほどコンプレックスだったのに、今となってはかなり嬉しいんだから現金なものです。

 

というわけでメンタル、フィジカルともに満を持して?の48歳の挑戦(笑)

 

アイテムは、プリントTに、Gジャン、ボトムはビンテージチノと当たり前の組み合わせから。インナーはロンTにしようかと思っていましたが、日中暑くなる予報だったので半袖です。

 

ボトムは色々考えた末、43MILITARYチノを選び、エイヤッとタクックイン!

タイト目のGジャンを第一ボタンだけ掛けてウェストマークを見せつつコーディネートはボリュームの有るボトムにタイト目のジャケットを合わせて全体をAラインにしたつもりですが。。。

 

 

 

 

 

 

 

じゃん♪

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って引っ張るほどのもんじゃ無いんですが自信がないもんで(笑)

 

ベルトとGジャンは今回モチベーションを上げるためと自分に言い訳しながら新調しましたので、軽くご紹介。

 

【WAREHOUSE 1st 1920?モデル】

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最近すっかり通いグセのついた恵比寿店さん。購入したのは年代の古い1stをモチーフにしたデニムジャケットです。今回のタックインコーデではタイトなGジャンをシャツのように着たかったので、直営数量限定で、サイズ合わずキャンセルになった一点物を見つけほぼ即決でした。

まだデニムブラウスと呼ばれた頃の面影を残した1920年頃のモデルがモチーフとのこと。小ぶりな襟とボタン、フラップレスでスッキリしたポケット。サイズは縮みが入ってタイト目になっている38!スベテカンペキ

ディテールも抜かりがなく、手打ちで頭が潰れたリベット。


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まだ打ち機の登場前のモデルとは言え、ここまで拘るブランドはそうそうありません。

防縮をしていない鹿革ラベル


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生地には本来ロープ染色に向かない天然インディゴを50%使った、まさに塩谷兄弟渾身のアイテムですね!チトネハハリマシタ


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【MARTIN FAIZEY】クイックリリースベルトf:id:REDMIKE866:20211112102824j:image

Gジャンを探して入ったWAREHOUSEさんで一目惚れ。愛用していたギャリソンベルトはダイエットのお陰で見事にサイズアウトしていたので、まさに出会いでした。ウェストマーク向きなインパクトのあるバックルには驚きの機能性も。


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まだこれが役に立つほど切羽詰まった状況にはなっていませんが、機能を秘めた造形美って男心を擽りますよね。ベルト部分はフルグレインブライドルレザーを使用しているので、経年変化も期待できます。次のタックインスタイルの時も登板確実です(笑)

 

 

ソックスあれこれ

いよいよ本格ブーツシーズンに突入しましたね!

 

私は就寝前にベットの中で翌日履く靴をその日の商談相手や天気を考えながら寝るのが日課です。 靴を決めてから服を決めて行くのですが、その時服だけでなくその靴のフィット感やテイストに合わせてソックスも決めています。

 

ブーツシーズンは踝が完全に隠れるので、 なかなか人には伝わらない部分ですが、ソックスの色柄やテイストはもちろん、しっかり履きこんでソールが反ってきた靴か、下ろしたて、もしくはまだ試運転中の靴か、シューレースがあるタイプか、滑り込みの悪いプルオンタイプかも大切な要素。

 

色や柄がしっくり来てないと一日なんだか違和感があるし 、 フィッティングが適してないと最悪靴擦れを起こしてしまいます。
フィッティングがシビアなローファーを履くときは更に色々試行錯誤しているのですが、話が長くなるので今回は秋冬向けを中心に私のラインアップを紹介してみたいと思います。

 

■WIGWAM 【At work】

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1905年、アメリカ、ウィスコンシンで創業した『Made ㏌ USA』に拘るブランド。色々な商品がありますが、私はWESCOが取り扱っているワーカー用【At Work】を愛用しています。RED WINGにはこれが基本。商品名にもあるように用途からしてルックスに遊び感はなし(笑)、しかしとんでもなくタフです。なんかやれてきて代がわりしたりしてますが、未だかつて破れたことはありません。靴を脱ぐ予定の無い日や、 ガシガシ歩く日は迷わずWIGWAMをチョイスしています。( 2足ペアで3300円)。

 

■RED WING【DEEP TOE CAPPED WOOL BOOT SOCKS】

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RED WINGがアメリカのソックスメーカーと開発したオリジナルソッ クス(WIGWAMじゃないのかな?) 足底がパイルになっているのでクッション性が良く、 踵はナイロンが使われているためこれもかなり頑強です。 多少の毛玉はいた仕方ないかな。。。柄がクラシックな雰囲気なのでポストマンブーツやトリッカーズのカントリーブーツなど少しキレイ目のブーツによく合います。WOOLが51% と高混率のためか靴の履きこみが良いので、 866の時も大体これです。売り切れていることが多いので見つけたら買いかも。(1足1870円)

 

■ROTOTO【COARSE RIBBED OLDSCHOOL CREW SOCKS】

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日本国内、 奈良の靴下産地をベースにこだわりの靴下を作っているブランド。
こちらは70年代西海岸で流行したチューブソックスをデザインソ ースにしているという事で、ストライプの色合わせが絶妙。 ストライプ柄は大体リブの上の方に有ることが多いが、 こちらは踝あたりにあるのがポイント。 しっかりフクラハギまでカバーしつつ、 短靴を履けばストライプが見えるので冬場ポストマンなどを履くときにも重宝します。

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COARSE RIBBEDと有るように太番手でざっくり編まれていて履き心地 はすこぶる良いですが、耐久性はまだ未知数。(1足1980円)

 

■CORGI

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イギリスの靴下メーカーであちこちのセレクトで取り扱いがありますが、 つい柄が可愛くて衝動買いしてしまうブランドです。イギリスのブランドでありながらその柄の多くはアメリカをオマー ジュしているような気が。。。けっこうエッジの効いたものもあるのが面白いです。

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太番手でざっくり編まれたものから、細番手のものまで4足ほど持っていますが、秋冬はタイトフィットなジャコメッティやウェストンを履くときくらい。クッション性などはほとんど期待できないので、ワークブーツを良く履く季節はおのずと登板の機会が少な目です。秋冬でも寒気が緩んだ小春日和の日に陽気に誘われローファーに合わせて柄を見せてたのしむとちょっと気分が上がります(笑)

(一足3000〜4000円)

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■GLEN CLYDE 【Kensington】f:id:REDMIKE866:20211029105342j:imagef:id:REDMIKE866:20211029105416j:image

日本のソックスメーカー。今では当たり前になったアンクルソックスの元祖!?

柄が可愛いCHUPやコーデュラを使ったLIFE LONGなどのラインもありますが、私のオススメはSea Island Cottonを使ったラインのリブソックス。シーアイランドコットンと言えば、ジョンスメドレーですが、、、まさに同じ最高級グレードのコットンを靴下に使ってしまったという、かなり突き抜けた感のある一品。表糸が綿100とは思えない光沢があり、肌触りも素晴らしいです。この靴下を履くとちょっとリッチな気分で一日を送れます。ここのHPの会社概要、社長さんの人柄が伝わってくる感じで面白いです。ぜひ一度覗いてみてください。(一足3080円)

 

 

もちろんユニクロや無印の靴下な日もありますし、安価なもので頻繁に買い替えていくというのも消耗品としては良いのかもしれません。ただスペシャルな靴にしっかり靴下まで気を使うとなんだがピッと気持ちが引き締まりますよね♪

私はREDWINGやWESCO、ラコタ、リファーレなど靴を扱っているショップで靴下を買うことが多いです。靴屋ならではの靴との相性や、耐久性などもアドバイスくれるのでけっこうお勧めですよ。

Blundstone SIDE-GORE BOOTS

今回はちょっと変わり種。いや、世間的にはとてもメジャーになっているようですが(笑)

Blundstone BS1456 SIDE-GORE BOOTS

アウトドアショップで見かけるようになって10年は経ってないように思いますが、ここ数年やたら見るようになりましたね。シードコーポレーションと言う代理店が輸入しているようですが、日本での展開は略歴すら調べられませんでした。残念。。。

購入のキッカケは冬のワンコの散歩と、私の服以外のもう一つの趣味である釣り用としてのシューズを探していたことから始まります。

あれほど家内と子供たちに懇願され、当初反対した私はまるで悪者のようになってまで命の大切さを諭して飼い出したトイプー。

なぜかいつの間にか散歩は私の役目に。

サンダルを履ける季節は良いのですが、私の靴はどれも着脱が面倒なものばかりで、これまで冬場重宝していたバンズのスリッポンもそろそろ限界で代替わりするか考えているところでした。

釣りに関しては実際の釣行中ではなく、釣り場までの移動時が使用目的。釣行日は基本的に深夜に移動するため冬場は気温が氷点下になることもあります。 

『それなりに足を保護してくれて、かつ着脱が楽なもの』というのが、朝のワンコの散歩と釣り場までの移動に必要な条件でした。また出来れば簡易な防水性があれば、不意の悪天候や、足場の見えにくい夜間の移動にも対応できて尚よろし。


先ずは今釣りで使っているKEENやTEVAからあたりだしましたが、調べてあるうちに、あわよくば悪天候時の出勤用にも使えたらと欲が出てきて迷宮に(笑)

KEENやTEVAは、機能的には完璧ですが、出勤時のスタイルを考えるとちとハマらず。そこで急浮上したのが、キャンパーやフェス好きに愛用者が多いBlundstoneでした。基本的にソール交換が出来ないレザーシューズは普段買わないので、今までは存在は知っていても全く選択肢に入っていなかったブランド。RED WINGのスーパーソール同様、オールソールもやれば出来なく無い様ですが、販売価格の2/3以上の費用を掛けるのは個人的には無しかな、と。しかし『通勤にも使えそうなルックス』を加味してみると、価格も意外に納得行くかも?

ちょうどスエード素材の靴が欲しかったのもあり、こちらのモデルの購入に至りました。



ブランドストーンの背景を調べてみると、以外に歴史の長い由緒正しいブランドでした。

イギリスから1850年代にオーストラリアに渡った創業者が、1880-1890頃(ブランドサイトにも正確な記述なし)に靴の製造をスタートしたのが始まりで、リーバイス並の歴史がありました。生産地はベトナム、インド、中国に移っているようですが、ごく一部(ゴム長靴)だけはタスマニアで生産を続けているようです。


購入後2週間、日課の朝の散歩で履き続けています。

余談ですが、坂の多い横浜はコンクリート製で滑り止め?ようの丸印ある坂が多いです。地元民はプリン坂と呼んでいるとかいないとか。。。


戻りますが、この靴のファーストインプレッションは、

『とにかく軽い!』

そしてレザーシューズには必須とも言える慣らし運転がほぼ不要で、始めから足馴染みが抜群に良いです。サイドのゴアの具合も履き込み易さとホールド感が絶妙にバランスしていて快適の一言に尽きます。スニーカーと革靴の中間のようなイメージ。

こうなると気になるのはソール交換できない故の耐久性ですが、、、私の知り合い、ブランドストーンをこよなく愛し、季節関係なく一年360日はブランドストーンを履くツワモノ曰く、2年は持つそう。

片減りしがちな踵を部分一度補修して延命すれば私の使用環境ならさらに持ちそうです。

ネット情報では稀に加水分解を起こすようなので、長期間放置しないようにだけ気をつけて行こうと思います。代替わりしながら付き合える新たな定番になってくれるかな?

新秋の涼、ブーツの候。

はてなブログアプリに不具合が生じ、何度ダウンロードし直しても改善しないので、つい2ヶ月も放置してしまいました。

 

 

一雨降る度に涼しくなり、いよいよブーツシーズンに突入ですね。

 

今シーズンのブーツ初めと決めた日はあいにくの雨予報。

という事で、雨に強い8137で始動しました。



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その後、オロイジナル縛りで3連投したり、

8875 
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866

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1945

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さっそくブーツライフを楽しんでいます。

ちなみに私は、その日の靴から決めて、パンツ、トップスとコーディネートする派です。ドンナ派ダヨ

 

取り合えずアプリの動作確認のため短めの投稿です。

さて明日は何を履こうかな~☺

 

 

LINE7とLINE8

暑い日が続きますね。

ブーツ好きとしては秋が待ち遠しい。

 

さて、主題の件。

L社の日本支社在籍時、社内に横行する沢山の横文字用語を覚えるのに一苦労していました。アパレル用語に、ジーンズ用語、いくつかは完全に社内でしか通じない用語だったりもしました。

 

何だか気取った感じで大概馴染めませんでしたが、いくつかは好きなものもあり、代表格はLINE7と、LINE8という言葉でした。

 

 

さて、この2つが何を指すかと言うと、

 

LINE7

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は例えばキャピタルEの501。

 

LINE8

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は606Eかな。

 

それぞれの代表アイテムで一応年代は揃えてみました。

 

LINE8に関しては、現行ラインまで含めかなりリーバイス好きな方は、4年ほど前にこの名を関したラインがデビューしたのをご記憶かと思います。あまり売れなかったようで残念ながらすぐに姿を消してしまいましたが。。。

 

実はこの2つは縫製仕様を指していて、LINE7と言えば501(≒RED TAB)タイプの仕様、LINE8と言えば606が代表する簡略化された仕様(≒ORANGE TAB)を示す社内用語でした。このLINE8と言う響きが大好きで、独立し個人事業主になった時、屋号に拝借したくらいです(笑)

 

仕様上の違いは、リベットの有無や、向こう布の生地端の処理であったり、f:id:REDMIKE866:20210719130949j:imagef:id:REDMIKE866:20210719131006j:image

インシームやアウトシームの縫製仕様、f:id:REDMIKE866:20210720151143j:image

バックポケットの付けステッチがテーパーしているか、並行ステッチか、

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が主だったところでしょうか。。。

 

リベットをバーダック(閂止め)に変えているのは簡略化として分かりやすいところですが、縫製面では下糸の交換頻度を減らせる環縫いを出来るだけ多く使い、本縫い並行ステッチは一気に縫製できる二本針ミシンを使うのが基本となります。

先に紹介した606はある意味、簡略化を極めた品番で、前身となる605や351Nからさらに発展?し、インシーム、アウトシーム両方が二本針環縫いとなります。余談ですが605や351NはXX(LINE7)の要素を色濃く残していて、初期はセルビッジデニムを使っているため脇が直線、インシームだけでテーパーラインを出す極端なパターンでした。ガニ股でキレイなパターンとは程遠いものですが、50年代以後、マーロン・ブランドやマックイーンと言ったスター達が501XXの脇を詰めて履いていた事からも、この不完全なパターンに当時リーバイスがトレンドに対応するため試行錯誤していた事が窺えます。

 

話を戻します。

606やワークパンツに主に見られるインシーム、アウトシーム共に二本針環縫いの仕様をジーンズ用語では『巻き巻き』と呼び、今の縫製工場は出来なかったり、出来たとしてもちょっと面倒臭がられるものとなっています。理屈上は効率的なはずなのですが、アウトシームはヨークとフロントポケットの厚みのある段差を連続で越えるため、ここの縫い代がパンクしてしまいがちなのです。また裾が太めのワークパンツはまだしも606のような細身のパンツだと、大股縫いと呼ばれるインシームを巻きで閉じる工程も難易度が上がってしまいます。

80年代以降、ワークパンツなど一見『巻き巻き』に見えても、外脇か内股のいずれかはインターロック仕様に変わったものが増えて行きます。もし内股、外脇ともにダブル、もしくはトリプルステッチの製品をお持ちならぜひ内側から仕様を確認してみて下さい。


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※画像はアウトシームがインターロック+ダブルステッチ、インシームが巻き縫いの90年代製517

 

リーバイス自体、この『巻き巻き』仕様は私が知る限り、90年代以降ビンテージライン以外に見なくなりますが、これには縫製以外の要因も考えられます。

 

80年代、世界で同時多発的にジーンズの製品洗い加工が始まります。当初は完成品を洗うことで予め縮ませたり、生地のノリを落とし硬さをとるのが目的で、ワンウォッシュが中心だったと思われます。しかしその後ストーンウォッシュやケミカルウォッシュ、製品染めなど一気に発展するわけですが、、、その話はまたの機会に。

 

製品洗いは大型の加工機や乾燥機が使われ、一度に100本ほど投入される場合もあるため、製品同士が擦れ、縫製段階では分からなかった不良が顕在化することがあり、生地欠点や、巻き縫い部分のパンクはその主だったところです。

現代では当たり前になった製品加工も、『巻き巻き』をあまり見なくなった理由の一つだと思います。

 

また元々RED TABだったのに、80年代にORANGE TABになった品番もあります。505と517です。

若者向けにプライス戦略をとったのか、はたまたチャネル戦略か、80年代後半〜90年代、RED TABとORANGE TABが並走していたので、後者かも知れません。

 

高校生時代、私は前述の606同様に、505や517がとても好きで、当時、明確な違いは分からないなりに脇が割り仕様の505や517のほうが色が濃いので、そちらを選んで買っていました。次第にタブがオレンジ色のものや、RED TABでもアウトシームがインターロックのものが多く流通するようになりますが、生地も縫製もどうにもチープに感じてしまい、いつしか手に取らなくなって行きました。今見るとLINE8仕様の505や517もとても魅力的なんですけどね(笑)

 

先日、オークションでちょうど私が当時着ていた505と同じ仕様のものを発見!競り合いになり、ちょっと高く付きましたが、何とか落札出来、この記事を書くキッカケになりました。

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この一本は資料にせず、リジッドから履いていきたいと思います。実はリジッドから育てるのが大の苦手なのですが、、、今回は記録を残しながら変化を見ていくつもりです。