Lee

早速靴から逸れてしまいますが。。。


中央線沿線で生まれ育ち、高円寺は庭のような場所でした。

古着屋とバンドマンはとても身近な存在。ヤ○キーも沢山いて、古着屋を回っていたらカツアゲされそうになってダッシュで逃げたのも笑える昔話(笑)

当時は501の66がまだビンテージと認識されていなかった頃で、その時の現行が今はハチマルという分類になっているから不思議な感じ。もちろんLeeの存在は知っていましたが、リーバイスこそが王道(と思い込んでいて)、購入を考えたことは有りませんでした。


最近、ふとLeeを着てみたくなり、オークションで購入。

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101-LJ、いわゆるストームライダーです。タイトに着たかったのでこのサイズにしました。リーバイスであれば、557XXのギャラ有りあたりの頃のもの。おそらく同じくらいのコンディションだと価格もゼロが一つ違うかも知れません。



で、Leeのジャケットの歴史を改めて勉強し直し驚きました。


ストームライダーの原型である1101-LJは、1933年に101-Jをベースに、防寒性を高めるためのブランケットライナーを装備したモデルとしてデビュー。

ベースになった101-Jは遡ること2年、1931年にデビューしており、今日本では伊藤忠傘下のエドウインライセンス生産していますが、そこまで考えれば、なんと90年もほとんど変わることなく続くデザイン。


対してリーバイスは1890年代に登場したTYPE-Ⅰ(ファースト)から、TYPE-Ⅱ(セカンド)へと60年以上掛けてゆっくりと、車で言えばマイナーチェンジを重ねるような進化してきたわけですが、1962年にTYPE-Ⅲ(サード)で突然変異と言っても良いくらいの驚くべき変身を遂げる訳です。

以前から似てるよな〜、とは思っていましたが、てっきり切磋琢磨の中から生まれたとばかり思っていたその酷似したデザインは、Leeの方が30年以上前から存在していたことになります。縫製仕様面から見ても模倣意外のなにものでも無いんですよね。

もはや誰も気にしないでしょうが、私的にはガクトもミチョパも目じゃない世紀のパクリです(笑)


以下、私の勝手な想像ですが、、、TYPE-Ⅲ(サード)が登場した頃、Leeの101-JはGジャンのユニバーサルデザインとして広く認められており、これがパクリと言う感覚は、作り手にも消費者にも、もはや無かったのかも?

いまリーバイスのサード型のデザインが巷に溢れてるのと同じような感覚だったのかも知れないですね。


H.D.Lee社は69年にVFコーポレーションに買収されてしまいます。70年代以降も音楽や様々なカルチャーシーンとリンクし反映したリーバイスとは対象的に、カルチャーとリンク出来なかったLeeはその輝きを失って行ってしまったように感じます。



Leeの5PKTパンツはどうしてもポケットデザインで好き嫌いが別れてしまうところですが、、、101-Jを始めとするジャケット類や、ペインター、オーバーオールなどリーバイスとは違う魅力的なアイテムが数多くあります。

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と言うわけで、今日はストームライダーにchetopa(Leeのワークパンツ)に8160という最近お気に入りのコーデでした。